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July 06, 2004

活発化するオフショアリング――あるベンチャーのケースから(Computer World 2004年7月)

 企業のオフショアリング(雇用の海外移転)が日本でも活発化しようとしている。特に今後注目されるのは、ソフト開発の海外移転だ。先行するオフショア大国アメリカでは、同じ英語圏であるインドなどに活発に技術移転が行われ、オフショア開発が進められている。日本でも今後、システム開発の現場はオフショアリングへと傾斜していくのだろうか。

 果たしてシステム開発という高度な技術の海外移転は、実際にはどのようにして行われるのだろうか。
 ごく小規模のベンチャー企業ながら、実際にポーランドにオフショアリングを行い、一定の成功を収めている企業がある。その企業「Sentivison」のケースから、海外でのソフト開発がどのようなものなのかを、じっくりと考えてみたい。
 Sentivisionという企業名を知らない人も多いだろう。しかし同社の母体となっているのがスターDSLであると言えば、「ああ、あの企業か」と思い出す人も多いのではないだろうか。スターDSLはxDSL回線向けの動画配信システムの開発・販売を手がけ、ブロードバンドビジネスの先駆的存在として業界で大きな注目を集めていた企業である。同社は東大を卒業後、TBSで番組制作を手がけていた佐野荘氏が麻布中学・高校時代の同級生だった明瀬洋一氏らとともに2000年に米国で設立。2001年には日本で法人化し、社名をキュービーに変更した。
 同社のビジネスは、映像コンテンツをコンテンツホルダーから提供してもらい、コーディングを行ってエンドユーザー向けに配信するというビデオオンデマンド(VOD)事業を行うというものだった。コーディングからストリーミング配信、セットトップボックス(STB)の開発・製造まで、ブロードバンドの映像ビジネスの垂直統合を狙ったのである。だが出資元のベンチャーキャピタルとのトラブルなどもあり、2002年には佐野氏や明瀬氏ら創業メンバーはキュービーを手放し、新たにSentivisionを設立。現在は事業をSTBの開発だけに絞り、周辺機器メーカーとの開発委託契約で収益を上げつつ、独自のSTB開発を進めている。
 いずれにせよ、このストリーミング配信システムのソフト開発を海外に委託して行うというのが、同社の当初からの戦略だった。国内ではそうした方面の技術者があまり多くなかったからである。
 現在、Sentivisionの代表取締役を務めている明瀬氏が語る。
 「映像のコーディング技術は非常に特殊で、安価だからという理由だけで技術力の低い国や会社に委託することはできなかった。おまけにLinuxでの運用を前提にしていたため、Linuxでマルチメディア関連のシステムを開発できる企業はほとんど存在せず、探すのはひじょうに難しかった」
 そこで明瀬氏らが取った戦略は、米ニューヨークで開かれていたEmbeded OS関連のコンベンションに出かけ、「Linuxでマルチメディア関連の技術を持っているところがあったら教えてほしい」と数百枚も名刺をばらまくというものだった。成果はすぐに現れた。コンベンションが終了してから、「ポーランドに優秀な技術者グループがある」という情報がもたらされたのである。
 明瀬氏はニューヨークからそのままポーランドの首都ワルシャワに飛び、その技術者グループが所属していた企業に電話でアポイントメントを取って、関係者に面会を求めた。目星を付けていたプログラマーは約10人のグループを作っており、チーム丸ごとでその企業に雇われていた。交渉はその企業との間で行われ、開発委託契約は滞りなく締結された。明瀬氏は高校を卒業してから米国生活が長く、一方、ワルシャワプログラマーグループの中心的な人物も米国在住経験があり、英語でスムーズに意思疎通できたことも潤滑油となったという。
 一方、別のルートで台湾の企業に開発を委託する話もすでに持ち上がっていた。台湾とポーランドのどちらかに絞るという選択肢もあったが、ベンチャー企業として立ち上がったばかりの同社には、海外に開発を委託するのは初めての経験である。片方に全面的に依頼することには、リスクが大きいと考えられた。第1のリスクは、もし相手先が開発が遅れたり、あるいは技術的な壁にぶち当たるなどしてしまった場合、明瀬氏の会社もろとも共倒れになってしまう可能性があることだった。
 そして第2のリスクは、コア技術を全面的に委託先に負ってしまえば、企業の命運を握られてしまう可能性を秘めていたことだった。もし仮に開発が完了した後、「製品を改良するにはさらに多くのコストがかかる」などと委託料のアップを要求されれば、日本側は要求を呑まざるを得ない。コア技術を外部に渡すというのは、きわめてリスクの大きい経営戦略である。
 そんな判断もあって、最終的には台湾とポーランドの双方に委託するという形で話は決着した。クライアントマシンであるSTBのソフトは台湾が開発し、ポーランドはサーバのソフト開発を行うという分担である。
 開発が始まってみると、懸念は的中した。台湾の開発現場ではトラブルが頻発し、製品がなかなかできあがってこなかったのである。おまけに日本からの問い合わせに対する対応もあまり良くなく、日本側スタッフが「それは責任逃れではないか?」と感じる場面も少なくなかった。
 一方、サーバアプリケーションの方が開発がたやすかったこともあり、ポーランド側は順調に工程が進んだ。納期もきちんと守られ、日本からの問い合わせに対するレスポンスも迅速だった。現在はSentivisionのCTO(最高技術責任者)に就任しているポーランド側のスタッフは、ていねいに開発進行状況のドキュメントを作成し、日本側への連絡を絶やさなかったのである。ポーランドチームに対する信頼と評価は日増しに高まった。
 そこで明瀬氏らは考えた。納期が遅れている台湾の現場をポーランドの責任者に見てもらい、今後の見通しなどについて判断してもらえば良いのではないだろうか?
 同社はポーランドのプログラマチームのリーダーを台湾に招き、開発現場の抜き打ち検査を実施した。現場をつぶさに見たリーダーは数多くの問題点を指摘したうえで、「このままここで開発を進めるのは難しいかもしれない」と意見を述べた。
 そうしたやりとりの結果、開発はポーランド側に一本化されることになった。つまり、STBのソフトもポーランドで開発されることになったのである。
 明瀬氏は振り返る。「実際にワルシャワでの開発をスタートさせてみると、台湾が半年かけても完成できなかったSTBソフトが、わずか2週間でできあがってしまった。おまけに、それまでに台湾の会社には数千万円ものコストを投下していたのだが、ワルシャワは人件費が安く、その数分の1のコストですんでしまう。いったい今までの苦労は何だったのかと思わせた」
 東欧と言えば旧社会主義圏というイメージが強く、ITとは縁遠いように見える。実際、日本では東欧のIT業界にはまったく馴染みがないと言ってよいだろう。しかし実際には、東欧の技術力は決して低くない。たとえば1970年代からIBM提供で続けられている「ACM国際大学対抗プログラミングコンテスト」では、80年代半ばまでは上位校のほとんどを米国が占めていた。ところが80年代後半からロシアや東欧、インド、中国など非西欧諸国の大学が上位を占めるようになっている。たとえば米ロサンゼルスで行われた2003年度大会では、優勝したのはポーランドのワルシャワ大学。ついでロシアのモスクワ国立大、サンクトペテルブルグ精密機械工学研究所、スロバキアのコメニウス大学と上位4位をロシア・東欧地域が独占している。日本は11位にようやく東大が入っているだけだ。アメリカにいたっては、入賞さえしていない。
 なぜこれほど東欧の技術力が高いのかははっきりしていないが、IT業界のある専門家は、「プログラムという仕事は非常に地道で、すぐに収入に直結するわけではない。ほかに金儲けの手だてがある豊かな社会となると、徐々に手を出す人が少なくなっていくのではないか。東欧はまだ貧しく、他にあまり娯楽がないため、コンピュータ1台ととことんつきあえるプログラミングに熱中する人が多いのかもしれない」と話す。実際、ソフト開発には大規模な設備投資は不要で、資金力の乏しい発展途上国が取り組む産業としては絶好という指摘もある。
 ポーランドでは、国内にソフト産業が育っていないという問題も大きい。ワルシャワ大学などが優秀な人材を輩出しても、就職先がないのである。結果として、優秀なプログラマが安い給料でつまらない仕事をこなしているという状況に陥ってしまっているケースが少なくない。ワルシャワでの初任給は日本円で7~8万円程度と、日本の半分以下だ。地方に出れば、給与レベルはさらに低くなる。
 加えて、東欧では反米的な空気が強く、そうした風潮を受け、米グローバリズムの象徴的存在であるマイクロソフト社の製品を敵視するプログラマが少なくない。結果として、Linuxが非常に盛んになっている。高価なWindowsに対抗し、オープンソースのソフトウエアを自力で作り上げようというムーブメントが起きているのだ。
 話を戻そう。ACMコンテストで1位になったワルシャワ大学は、Sentivisionのワルシャワプログラマたちの大半が通っていた大学だった。彼らの技術力が高いのは当然といえるだろう。
 そして開発が進むに連れ、明瀬氏らは考えるようになった。「彼らが属している企業と契約するのではなく、運命共同体となって一緒に会社を作った方がいいのでは?」と。
 最大の理由は、先に挙げた「コア技術を全面的に委託すると、会社の命運を握られてしまうのではないか」という懸念だった。システムの一部だけならともかく、企業のコアとなっている製品のソースコードすべてをワルシャワの会社が管理していることになるのは、非常に怖い状態だったのである。もちろん著作権は日本側が所有しているとはいえ、何かの拍子にそれを何らかの取引条件にされう危険性だってある。たとえばシステムの一部だけを委託しているのであれば、値上げを要求されても突っぱねることができるが、全部委託では値上げ要求を断れない。生殺与奪を握られてしまうのである。おまけに相手は海外の企業で、日本企業同士のような阿吽の呼吸は通じない。
 かといって、今さら他の企業に開発の一部を再委託するという選択肢はなかった。何より、ワルシャワチームの技術力の高さは、できあがった製品が証明している。そこで明瀬氏らが考えたのは、「運命共同体になろう」という戦術だった。つまりは引き抜きである。
 プログラマチームにワルシャワの会社を退社してもらい、日本の子会社というかたちでワルシャワに新たに法人を設立してもらおうという計画である。
 日本企業の子会社設立という驚くべき提案に、最初は不安を感じ、難色を示していたプログラマチームだったが、最後はその提案を受け入れた。メンバーは以前から独立して起業を狙っていたこともあり、日本側からの提案は「渡りに船」とも言えたからだ。先に述べたように、ワルシャワには大手ソフト会社は存在しない。日本であればあっという間に大企業がさらっていってしまっているような優秀なプログラマが、ワルシャワでは大げさに言えば、行く場所もないままゴロゴロしているというような状況になっているのである。そしてそうした状況は、日本から進出した小さなベンチャー企業にとっては、幸運以外の何者でもなかった。明瀬氏は「ワルシャワではきわめて優秀なプログラマが、アルバイトでしのいでいるというのも珍しくない。急速にインターネットが普及していった現実に対して、IT産業の発展がついていっていないというミスマッチの問題だと思う。若者がコンピュータに親しんでプログラマになったけれども、働く場がない。東欧の主産業は自動車などの製造業で、まだ知識集約型のIT産業は育つまでには至っていない」と話す。
 交渉は進み、しかし雇用主の企業との契約関係が無事にクリアできるかどうかという問題は残っていた。だが現地で弁護士を雇用し、雇用主との交渉を進め、退職前の数か月分の給与をペナルティとして支払うという形で決着した。
 子会社設立という行動に踏み切ることができたのは、双方のスタッフ間に強い信頼関係ができていたことが大きかった。わずか1年足らずの間に、日本側スタッフとワルシャワチームはお互いを頻繁に訪問し、十数回のミーティングを重ねていたのである。
 ワルシャワの子会社設立に当たっては、現地スタッフがポーランド人弁護士を雇用し、順調に行われた。もっとも旧社会主義国だけあって、その手続きは煩雑そのものだったようだ。日本であれば1日で完了する法人登記に途方もない時間がかかったり、銀行口座を開設することさえ容易ではなかった。またポーランドには資本金制度はなく、数十万円分の株券を新規発行することで会社はスタートした。
 その後、Sentivisonのワルシャワ法人は順調に成長を続けている。「少数精鋭の技術者集団を目指している」と明瀬氏は話すが、メンバーはすでに倍近くに増えた。当初は古い一軒家を借りて開発作業を行っていたが、現在は立派なオフィスビルに転居している。社員30人の規模に耐えられる広さだ。
 一方、Sentivision日本法人の側は、スタッフは4人だけ。営業担当が明瀬氏ら2人と経理が1人、それに日本側のシステム担当が1人いるだけである。明瀬氏は「日本にはこれ以上の人数は必要ない。開発のスピードアップには限界があり、数多くの仕事を取ってきても、開発の側が対応できない。良いプロジェクトをきちんと見分け、わが社の将来につながる仕事を取ってくるのが営業担当の役目となっている」という。そうした戦略の下では、数多くの社員は必要ないという考えだ。オフィスも同社の支援者である倉庫会社経営者から提供してもらい、東京・天王洲の倉庫の4階を間借りしている。エレベーターもトイレもない。
 明瀬氏は語る。「日本法人がワルシャワを子会社として持っているが、実際に収益源を作り出しているプロダクトはワルシャワで開発されており、資金もそちらに投下した方がいい。日本法人にカネを使う必要はないと思う。セールスの現場も現在は日本が中心になっているが、今後は欧米が売り込み先にななないとは限らないし、そうなれば日本法人は不要になってしまう」
 かなり極端な意見に聞こえるかもしれないが、企業の多国籍化というのはそうした考え方をベースに成り立っている。そしてITの発達によって、小規模なベンチャー企業でもオフショアリングによって多国籍化を進めることは十分に可能となっている。Sentivisonの戦略は、その先駆的な試みと言えるだろう。
 企業がシステム開発を海外で進める際には、どのような留意点があるのだろうか。明瀬は「結局は、人。人が最大の問題となる。現地にプロジェクトマネージャとして完全に信頼の置ける現地人のパートナーがいなければ、オフショアリングは成功しない」と強調する。日本人が直接、マネジメントを行おうとしても、失敗するケースが多い。「日本ではこのようにして進めているのに、なぜ君らはできないんだ」と文化摩擦を引き起こしてしまう悪例は少なくない。
 「高度な開発業務の場合は、集める人材に関して、非常に気を配った方がいい。お金だけで働かないプログラマーはたくさんいる。報酬を2倍渡して依頼しても、やってくれない。特に東欧のプログラマには理想家肌の堅物が多く、インセンティブは別の所にあるケースが多い。そこにビジネス感覚を持ち込んでも、摩擦になるだけだ」(明瀬氏)。
 単なる工場勤務とは異なり、ソフト開発に携わる技術者たちは、非常にセンシティブな人種なのである。だから現地スタッフのモチベーションを上げていく努力も必要だという。Sentivisonでは、スタッフの一部を定期的に日本に招待し、日本での販売先となっている大企業を見せるなどのイベントも行っている。「この会社のために自分はソフトを作っていたのか、と気持ちを再確認できる効果がある。単に仕様書を渡して、この通りに作ってくださいと支持するだけでは、モチベーションが高まらない。そこまで不要ではないかという人もいるが、私たちは運命共同体としてワルシャワのスタッフにそれだけの気を遣って仕事をしている」(明瀬氏)。
 そして最終的には、何度も足を運び、現地の人と何度も会い、現地の感覚を磨いていくことだという。
 結果的にSentivisonワルシャワ法人では、大学院に進学するために辞めた1人を除いて、これまでただ1人も退社していないという。オフショアリングとはいえ、相手も人間。コミュニケーションが非常に大切だということなのだろう。
 そこで日本国内では最近、ブリッジSEと呼ばれる職種が注目を集めるようになっている。これは進出する先の国の言語や文化などに精通し、間に入って円滑に開発が進むよう事細かに指示を出す仕事である。つまり橋渡し(ブリッジ)を行うわけだ。通常のSEと異なり、ITに関する知識や技量だけでなく、プロジェクトマネージャ的な能力も要求されるうえ、しかも他国の言語や文化に詳しくなくてはならないという非常に高度なスキルを要求されている。ブリッジSEとなりうるのは日本人とは限らない。実際、中国などでは日本留学の経験のある中国人技術者が、ブリッジSEとして活躍しているケースも多いようだ。
 優秀なブリッジSEを目指すのはきわめて困難だが、オフショアリングの進展で今後は花形職種のひとつとなっていくと見られている。

 現在のオフショアリングをめぐる状況は、どのようになっているのだろうか。
 高まるオフショアリング熱の背景には、ITの圧倒的な普及がある。1990年代までの海外移転と言えば、海外に工場を移転させ、そこでモノを製造するという方法が圧倒的に多かった。システム開発などのコアなビジネスを移転させようとしても、阻害要因が多すぎて不可能だったのである。それはまず第1に、移転先の国にコンピュータが普及しておらず、技術力が非常に低かったため、必要な技術者をとうてい確保できなかったこと。そして第2に、システム開発という微妙な仕事を進めるためのコミュニケーション環境が整っていなかったことである。だが90年代後半以降、ITが成長のためのキーテクノロジになるという認識が深まり、多くの非西欧諸国で技術者の養成が急ピッチで進むようになった。そしてインターネットが普及し、リアルタイムで双方がコミュニケーションを取り、データモデルの統合なども実現するようになった。そうした基盤の整備によって、ソフト開発という高度な業務の世界にも、オフショアリングの波が押し寄せるようになったのである。
 こうした背景の中で、インドや中国などに進出する企業は急増している。移転させる業務もコールセンターやソフト開発から、人事・経理といった間接業務まで、範囲は年々拡大しているようだ。
 米フォレスターリサーチの調査によれば、米国では2003年末までに約31万5000人分の雇用が国外に流出し、さらに2005年末までにその規模は83万人に達するとみられている。将来的にはさらに拡大し、2015年には340万人という未曾有の規模へと至るとみられている。
 オフショアリングは企業をグローバルに展開させ、効率よく人材配置を行うことで、経営効率を高めていくという効果があるとされる。
 しかしその一方で、国内の仕事を海外に移転してしまうことで、雇用が失われていくという批判も強く、米国では社会問題になりつつある。実際2001年以降、非農業部門の雇用者数は180万人以上も減少しているという統計もあり、雇用の喪失は数字で裏付けられているようだ。このため議会などでは、オフショアリングを規制する法律を制定しようという動きも出ており、実際に法案が提出されている。
 とはいえ、雇用の喪失という問題が本当にオフショアリングのためかどうかははっきりしていない。ITの普及による企業生産性の向上に理由を求めるエコノミストも多い。医療・年金保険料の企業負担が重いため、企業が従業員を減らしているという面もあるとされている。アメリカ企業の経営者団体などは、オフショアリングは企業の競争力を高め、国内総生産(GDP)の押し上げにつながると主張し、規制導入を阻止しようとロビー活動も展開しているという。
 とはいえ、オフショアリングの問題は雇用の喪失だけではない。他にもさまざまな問題を抱えている。そのひとつは、セキュリティや個人情報漏洩をどう防ぐかという問題だ。たとえば中国に開発拠点を移転しているある大手企業の担当者は、次のように語っている。
 「中国では個人情報や社内機密を義務として漏洩してはならないという意識がそもそも希薄で、退職した社員が社内のデータを持ち出すことは日常茶飯事となってしまっている。人材の流動性が高いため、転職を繰り返す人が多いこともそうした行為の横行に拍車をかけている部分があるかもしれない。日本の本社と中国法人との間をネットワークで結び、顧客データベースのデータモデルを統合するという計画もあり、確かに開発上は便利にはなると思うが、現実にそのようなことをしてしまえば、大規模な情報漏洩事件を引き起こしかねない」。
 開発やコールセンターなどを海外に移転する場合は、当然こうした事態を予測しなければならない。日本ではまだ始まったばかりといえるオフショアリングは、さまざまに難しい問題も抱えているのである。

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